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整体師として仕事をしていると、「薬」について接する機会は少ないと思います。
突然患者さんに薬の話をされて戸惑ってしまう人も多いんじゃないでしょうか。
整体院や治療院では湿布などの外用薬など、扱うものは限られていると思います。
しかし、薬が作用する仕組みや副作用についてなど、知識として持っておいた方がいいですよね。
そこで今回は個人的に「薬についてこれだけは知っておいた方がいい」と思うことをご紹介します。
また、整体師、治療家ならぜひ目を通しておいて欲しい書籍をご紹介します。
整体師・治療家が「薬」について最低限知っておくべきこと【薬理学】
薬について、最低限知っておくべき基本的なことをご紹介します。
- 投与経路
- 年齢・性別による差
- 主作用と副作用
- 作動薬と遮断薬
- 直接作用と間接作用
個人的には、これらの考え方は知っておくべきなんじゃないかと思います。
①投与経路
薬を体内に送り込む方法と経路を投与経路といいます。
投与経路は主にこの3つがあります。
- 内用薬(経口薬)
- 注射
- 外用薬
それぞれメリットもあればデメリットがあります。
その特徴を簡単に説明します。
内用薬(経口薬)
いわゆる飲み薬です。
薬を口から入れると小腸から吸収され、肝臓にいきます。
肝臓で代謝・分解されてから血管で運ばれ全身を循環します。
全身を循環する中で、目的の組織にたどり着くと作用します。
体の組織はそれぞれ特有の鍵穴があり、作用させたい組織に合う鍵を薬に持たせることで、目的地で作用することができます。
全身を循環した薬は再び肝臓で代謝され、尿や胆汁として排泄されます。
これがざっくりとした流れです。
薬が有効に働くには薬の血中濃度が一定の値になる必要があります。
投与してしばらくは血中の濃度は高くなりますが、肝臓の解毒作用として薬物代謝酵素により代謝・分解され、尿や胆汁として排泄されるため、濃度は減っていき徐々に薬の効果も減っていきます。
長時間効果を持続させようと多量に投与すれば作用が強すぎたり副作用の危険があり、逆に量が少なく血中濃度が満たないと効かないこともあります。
このように量のコントロールが重要なんです。
注射薬
経口薬と違って、胃や腸、肝臓を通さないで直接投与できるのが注射薬です。
メリットとしては
- 薬の量を調整しやすい
- 量が少なくてすむ
- 持続時間の予測がしやすい
- 短時間で有効域の濃度にすることができる(速効性がある)
このようなものがあります。
腸壁や肝臓を通り代謝される経口薬に比べ、より直接的で確実な方法です。
注射による投与は静脈注射や皮下注射、筋肉注射、髄腔注射などがあります。
外用薬
外用薬は内用薬や注射薬を除いた薬の総称です。
肛門に挿入する座薬や、皮膚に貼る貼付薬などがあります。
主に局所性のものが多いです。
②年齢、性別による差
薬は 子供→女性→男性 の順で効きやすいと言われています。
子供は肝臓や腎臓の機能が未発達で、代謝や排泄能力が低いため薬が効きやすくなります。
そのため適正容量の判断が難しくなります。
また、男性より女性が効きやすいのは、女性の方が代謝や排泄能力が低いからと言われています。
さらに、代謝や排泄能力の衰えから、年齢が上がるにつれ効きやすくなると言われています。
③主作用と副作用
薬には副作用がでてしまうことがあります。
一般に悪いイメージが強いですが、そうでない場合もあります。
例えばアスピリンは痛みを止める鎮痛薬として使用することがありますが、血を固まりにくくする作用もあります。
痛み止めとして利用する場合は、痛み止めることが主作用で、副作用で血が固まりにくくなります。
心筋梗塞の予防として使用する場合は、血が固まりにくくなる血小板凝集抑制作用は主作用になります。
このように同じ薬でも目的がかわる場合があります。
④作動薬と遮断薬
反応を促す作動薬と、反応を遮断する遮断薬があります。
例えばβ受容体に作用して心筋を刺激するβ作動薬や、β受容体を遮断して心機能を抑制するβ遮断薬があります。
脈拍数を増やしたいのか減らしたいのか、などで使い分けます。
⑤直接作用と間接作用
目的の部位に働き、その活動を変化させる直接作用と、直接作用の結果、二次的に目的の部位とは異なる部位で起こる間接作用があります。
例えばジゴキシンは直接作用として心筋の収縮力を高め心拍出量を増加させますが、腎臓の血流量が増し結果的に尿量が増えるという間接作用があります。
間接作用をうまく使うことで薬の可能性が広がると言われています。
個人的に大事だと思う薬の基礎知識をご紹介しました。
なんとなくは理解してはいたけど、でも聞かれたらうまく答えられないという人も多いんじゃないんでしょうか。
しかし、これはまだまだ表面的で、知ってて当たり前レベルのことです。
上記内容をしっかり理解していない人、またはさらにもう一歩踏み込んだ内容を理解したいという人にはこちらの本をおすすめします。
薬理学のおすすめ書籍
僕が読んだのはこちらの本でした↑
薬理学の入門書としてとてもいいと思います。
本書では薬についての基礎知識をとてもわかりやすく解説してくれています。
「薬が体で作用する仕組み」や「薬物療法の基本的な考え方」、「具体的な薬の名前」などがわかります。
また、症状や疾患別の薬物治療についてもわかりやすく解説されています。
うつ病の薬、心不全の薬、アレルギーの薬、糖尿病の薬についてなど、様々な疾患に対する薬物治療について、その疾患の関連知識も含めわかりやすく解説してくれています。
生理学の知識がない人でも、理解できるように工夫されています。
消化器系の症状やホルモン由来の症状、ウイルスなどの感染症など、「薬」という視点で学ぶことで今まで気づかなかった発見が個人的にはたくさんありました。
整体師として、施術家として最低限知っておくべき情報が本書にはたくさんあります。
また、これらの本もいいです↓
↑これらの本でも内容は近く、入門書として最適だと思います。
整体師・治療家は「薬」についての最低限の知識は持っておくべきだと思います。
実際、知識がなくても困ることは少ないかもしれないですが、いざというときに知っているかどうかで患者さんからの信頼度は変わって来ると思います。
上記のような入門書1冊くらいは読んで損はないと思います!
低単価整体院でのんびり成功したい方はぜひこちらをご参考ください↓
これから開業する方にぜひみていただきたいです!