僕は整体サロンを経営しながらブログで誰かにとって有益な情報を発信しています。
整形外科や整骨院・接骨院に務める柔道整復師等の施術家が、「整体院」として独立開業するケースが年々増えていると思います。
保険診療の問題等で「整体」を看板に掲げるのでしょう。
しかしその場合、注意しなければならないことがあります。
整形外科、整骨院・接骨院の感覚で「整体院」をやると失敗するかもしれませんよ。
そこで今回は整形外科、整骨院・接骨院と整体院等の自費院の違いをご紹介します。
整形外科・整骨院にいた柔道整復師等の施術者が整体院を作る際の注意点
僕は柔道整復師として整骨院での保険診療を経験してきました。
また、同期で整形外科に勤めた人も多く見てきました。
それを踏まえて、整体院を経営している僕が感じている「整形外科、整骨院・接骨院」と「整体院」の違いをご紹介します。
整体院をやる上での注意点はこちらです。
- 集客が大変
- リピートしない
- 自発的ではない
- リラクゼーション目的が多い
- 神様降臨
では順にご紹介します。
整体院をやる際の注意点①集客が大変
整体院は集客が大変です。
HP作って、チラシ配って、SNS頑張って、ポータルサイトに載せたとしても来ないです。
やはり自費になると来院するハードルがかなり高くなり、来させるのが難しいです。
また、まだまだ「整体」というものが一般には定着しておらず、痛めた際の選択肢として順位が低いのが現状です。
ということで集客が大変で、経営をしっかり学ばないと厳しいと思います。
整体院をやる際の注意点②リピートしにくい
整体等の完全自費の民間療法の場合、患者さんはリピートしにくいです。
保険診療の環境で慣れてしまっていると最も戸惑うかもしれません。
整体院に来る人は、
- 一回で治ると誤解してる
- とりあえず一回的な感じ
- 趣味で色々な整体に行く
- 高いから金銭的に通えない
このようにハナから通う気がない人が来ます。
なので通ってもらうのが当たり前の環境にいた場合、そのギャップに戸惑うでしょう。
僕も整骨院から整体院に転職した際、帰り際の患者さんの反応の違いに驚きました。
整骨院にいたときは施術後に患者さんの方から「次は〇〇日で」と言ってくるなど、当然のように次回の予約が取れていました。
しかし整体院の場合「また電話します」と言って来ない…なんてことがしょっちゅうで残念に感じていました。
リピートしてもらうにはしっかりとした説明と患者さんの理解が必須になります。
初めから通う気がなさそうな人を受け付けないようにする工夫もした方がいいかもしれません。
整体院をやる際の注意点③自発的ではない
基本的に受動的な人が多いです。
自分から進んでセルフケア等をしない人が多いです。
通う気がない人が多いのを解説しましたが、同時に施術者任せな人も多いです。
そのため整形外科のようにリハビリだけで通わせるのも難しいし、自宅でエクササイズをしてもらうのも難しいです。
なのでそういったことをやってもらえないこと前提で施術を頑張るしかありません。
「自宅で『これだけ』やってください」と言うとやってくれたりするため、工夫して指導することで意識を変えることができます。
また、もちろん自発的に頑張る人もいるため、そういった人には積極的に指導します。
患者さんの性格を見極めて、適切な指導ができるようになると徐々に自発的にやってくれるようになるかもしれません。
整体院をやる際の注意点④リラクゼーション目的が多い
ただ「マッサージして欲しい」というリラクゼーション目的の人も多いです。
改善させるために色々頑張っても、そういった人には全く無意味です。
施術してだいぶ痛みも可動域も改善したはずなのに、「マッサージしてくれなかった」とクレームをもらったことがあります。
軽いタッチで調整していると「もっと強く」なんて言われることもありました。
整体というものが何か、どういうところなのか曖昧なため、勘違いをした人がくることが多いです。
整体院をやる際の注意点⑤神様降臨
「お客様は神様、だから自分は神様」的な人が来ることがあります。
整体は費用がかかるため、そういった人が来る可能性があります。
リラクゼーションマッサージの店で働いていたときは、「言った通りやれ」という感じの人を何人か担当したことがあります。
また、整体院をやっている知り合いは口コミで「飲み物を差して出してもらえなかった」「寒いかどうかの確認がなかった」など、施術以外のクレームが書かれていました。
このように、整形外科や整骨院のときとは患者さんの層や患者さんの意識が違う場合が多いです。
そのため経営していくには様々な対策を行なっていく必要があることを覚えておいた方がいいかもしれません。
今はネガティブな部分をご紹介しましたが、もちろん整体院の良い面もたくさんあります。
では続いて、整形外科や整骨院と違って整体院の良い面をご紹介します。
整形外科や整骨院と違って、「整体院」のメリット
整体院を経営して感じた「良い部分」はこちらです。
- 面倒な人が来ない
- 施術が自由
- 患者さんを選べる
- (自由な働き方ができる)
このようなメリットがあります。
整体院のメリット①面倒な人が来ない
整体院の場合、しっかり対策をすれば面倒な人が来ません。
先ほど「神様降臨」の話をしましたが、対策をすればそういった人もほとんど来ません。
僕が整骨院に勤めていたときはこのような人が来ました。
- 同じ話を一方的に繰り返してこちらの話を聞かない人
- 他の患者さんと話す為だけに来る人
- 不衛生な人
保険診療でタダ同然で受けれる人が多く、色々な人が来ました。
生保の人に対してはネットでもたくさん声が上がっていますよね。
整体院の場合は、特に予約制にしているところは最低限のフィルターがかかるためそういった人がほとんどきません。
また、しっかりHPを作り込めば「マッサージ好き」や「神様的な人」の来院も限りなく防ぐことができます。
整体院のメリット②施術が自由
整体院の場合は自分の好きな施術を思い通りにすることができます。
施術内容もそうですが、施術時間も自分でコントロールすることができます。
独立開業する人の多くが自由な施術環境を求めてだと思います。
勉強してきたことを堂々と患者さんに施すことができます。
整体院のメリット③患者さんを選べる
整形外科や整骨院では様々な人たちの様々な症状を診てきたと思いますが、整体院ではターゲットをこちら側で絞ることができます。
- 得意な症状
- 年齢、性別、職業
- どんない人に来てほしくないのか
など、自分で決めることができます。
しっかり発信していくことで狙った人たちを集客することができるようになります。
もちろん、絞らなくても良いですけどね。
整体院のメリット④(自由な働き方ができる)
これはかなり個人的な話になりますが、予約制のマンション整体院の場合、かなり自由な働き方ができます。
働くときに働き、休みたいときに休むというように調整することができます。
色々なやり方がありますが、こういう人も多いと思います。
営業時間に拘束されないのでだいぶ楽です。
整形外科・整骨院にいた柔道整復師等の施術者が整体院を作る際の注意点【まとめ】
整体院をやる上での注意点はこちらです。
- 集客が大変
- リピートしない
- 自発的ではない
- リラクゼーション目的が多い
- 神様降臨
整形外科や整骨院とのギャップに驚くことも多いと思うので、事前に知っておいた方が良いですね。
もちろん整体院をやるメリットは大いにあります。
- 面倒な人が来ない
- 施術が自由
- 患者さんを選べる
- 自由な働き方ができる
いっぱいありますが、特に感じているのは上記です。
どなたかの参考になれば嬉しいです。