患者さんの症状をもらうという話
整体業界でよく言われるんですが、患者さんが患っている症状と同じ症状を施術者が患ってしまうことがあります。
これには経験者も多いですが、逆に「そんなこと有り得ない」と否定的な意見を言う人もいます。
僕は経験しています。というか患者さんの症状をもらいまくっています。こんなにもらって嬉しくないものはないですよ。
僕がもらった症状はこちらです
- 背中が痛い
- 眠れない
- 踵が痛い
- 音に敏感になる
- めまいがする
これでも一部ですが、このような症状の患者さんを施術した数日後に僕も同じような症状を患うことがあります。結構ツライんだな〜と実感します。
でもこれ、なんでもらっちゃうのかちゃんと理由があります。
症状をもらう理由
患者から症状をもらってしまうのは、、、僕のせいです!
というのも、僕は整体師として患者さんのことを理解しようとしますが、僕は基本的に健康なため患者さんのツラさがわからないんです。
なので自宅に帰った後も「〇〇さんの症状はどんな感じなのかな〜」と考えています。
すると後日、想像していたような痛みやツラさが表れるんです。
これは、僕自身が痛みを作り出しているんです。つまり、体のどこかが悪くなっているわけでなく、脳が錯覚して痛みを作り出しているんです。
脳が錯覚?
腰痛の85%は原因不明というのを聞いたことある方もいるかと思いますが、脳が痛みを作り出して腰痛になるという説があります。
また、腕や脚を切断した人が、ないはずの腕や脚の痛みを感じることもあるんです。
ネガティブな気分や不安な気持ちがあると痛みが増え、やる気に満ちていたりテンション高い時は痛みが気にならなくなったりすることもあると思います。また、過去に怪我をした経験がある人が、怪我は治ったはずなのにたまに痛みを感じることがあります。
このように「感情」や「痛みの記憶」が痛みを作り出すことがあると言われています。
脳が痛みを再現した
僕が「どんな風に痛いんだろう」と考えることで脳がそこに問題があると錯覚して痛みを感じるようになったのではないかと思います。
どこかが悪いわけではないですが、自分で考え続けたことで脳が痛みを再現したのではないかと思います。
「もらう」というのは理解しようとした証?
患者さんの症状を想像することが、いわゆる「症状をもらう」ということにつながると考えます。
つまり症状をもらうということは患者さんのことを想い、そして患者さんのことを理解しようとしている証ではないかと思います。
そう考えるとよく症状をもらう施術家は良い施術家と言えるかもしれませんね。
信じるか信じないかはあなた次第です!