僕は整体サロンを経営していますが、サロンには家族で来院されている方がとても多いです。
そして「親」が来た際は「子」の話題となり、「子」が来たら「親」の話題となります。
いろいろな家族の形があって、いろいろな心配事があります。
そこで今回は僕のサロンで家族がお互いを心配し合っているエピソードをご紹介します。
親は子を、子は親を心配しています
整体サロンをやっていると親子がお互い思い合っているということをすごく実感します。
子はいつも親の話をするし、親もいつも子の話をし、お互い気遣っています。
お互い迷惑や心配をかけたくないと思いながら意識し合っています。
そんな例をいくつかご紹介します。
親の面倒をみたいけどみれない娘と、重症な子を心配する母
90歳近い女性とその娘様に来てもらっています。どちらの方が体調がすぐれないかというと娘様の方なんです。
具体的なことは言えませんが、調子の悪いときは家の中ですら動けないほどになってしまいます。
そのためお母様が来た際はいつも「娘が・・・」「娘が・・・」と言って心配しています。
また、娘様が調子よくて来られた際は「母が・・・」と、90歳になるお母様を心配しています。心配だけど思うように介護ができない自分にいらだっています。
一緒には住んでおらず、近くに他の親族もいないため何かあった際は2人で協力するほかないのですが、90歳という年齢と娘様の症状から難しい場合も増えてくるでしょう。
僕もできる限りのことをしたいですが、高齢化社会のこれからはこういった家庭も増えてくるんじゃないかと思います。
高齢の親を心配する娘と、娘の先天性疾患に責任を感じる母
こちらも親子どちらも体調が悪いケースです。
お母様は90歳近く、年に一回は転んで骨折したり救急車に運ばれることがあります。
そのため娘様はいつも帰り際に「母のリハビリをよろしくお願いします」と言って帰られます。
また、お母様も娘様のことをすごく気にしていて、実は娘様は【先天性股関節脱臼】という股関節がしっかりハマっていない症状を持って生まれ、それが原因で股関節や膝、腰が悪くなってしまっています。
そのためお母様いつも「私のせいで娘が痛い思いをしてる」ということを言っていてとても責任を感じていらっしゃいます。
「お母さんのせいじゃないですよ」と説明して少し気が楽になったと言っていただけましたが、やはり親は子を分身のように思ってるんだなーと実感させられました。
同じように側弯症の学生の患者さんのご両親もとても責任を感じて心配していたことがありました。
親を心配する息子と、送り迎えが申し訳ないと思う母
週1で来ていただいてる息子様がいて、その方はさらに週1~2でお母様を車でサロンまで送ってくれています。
つまり息子様は自分とお母様のために合わせて週に2~3回もわざわざ車で片道30分のサロンまで通ってくれています。
そのためお母様は息子様に対しいつも「忙しいのに申し訳ない」と言っています。
確かに往復1時間を週に3回も大変ですよね。もちろん息子様は仕事もあります。
他にも似たように送り迎えされる方がいますが、年齢が上がるにつれ感謝の度合いが増していくように感じます。
整体をしているとこのように親子でお互いに心配し合っているということを実感させられます。
もちろん親子でお互いもっとポジティブな話をするときもありますよ。「息子はスゴイ」とか。「親はおもしろい」とか。
しかしやはり心配事の方が多い印象があります。
高齢化社会でより深刻化
先日「老後に2000万円必要」なんてことが発表されて大きな話題となりましたよね。
人生100年時代となりました。超高齢化社会となるにあたって問題の一つに挙げられるのが「老老介護」でしょう。
100歳の親を面倒見るのが70代の子です。きっと親も子も「ココが痛いここも痛い」という感じでしょう。
介護が必要なのは親だけではありません。家庭によっては逆の場合だってあるんです。現に自分が逝った後のことを心配されている方もいらっしゃいました。
また「子供の世代は年金をもらえないだろうし少しでも残しておかないと・・・」というようなことを言われたこともあります。
長生きするほど互いの心配は尽きないのかもしれません。
しかし、親子の絆って深いな~と思います。自分もツラいはずなのに家族のことを心配しているわけですから。
そういった方が近くにいるだけで心強いですね。
身近な人は大事にしましょう!
まとめ
親は子のことを心配していて、子は親のことを心配しています。
整体をやっているとお互いが心配し合っているのを実感させられます。
高齢化社会を迎えるにあたって心配は増すばかりかもしれませんが、親子の絆ってあるんだなと実感させられます。
近い人同士思い合って、手を取り合っていけたら良いですね。